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CRAFT
下川町の子どもたちを対象に、森林環境教育を行ったり、町の人々にひらけた森「みくわヶ丘」を管理していたりと、森にまつわるさまざまな事業を行っているNPO法人「森の生活」の代表理事である麻生翼さんが、2022年、下川町産および北海道産の木材を活用した製品の販売と下川町産広葉樹の流通事業を行う会社「下川たてじま林産株式会社」を設立しました。
町内の木材置き場の一角に、木を乾燥させる小屋のような施設があります。その中で約40度でじんわりと、1ヶ月ほどの時間をかけて木材を乾燥させてゆくのです。切ったばかりの木は水分を含んでいて加工には向いていません。そのため、一度しっかりと乾かす必要があります。素早く乾かせば、販売できる木材も増えますが、1ヶ月弱という期間を経ることで、本来木が持っている香りや自然な色味を残しやすくなるという特徴が。ちょっとした違いであっても、やはり木でできた家具ならば、木の自然な肌触りや香りも楽しみたいものです。
シラカバのテーブルは明るい白で、ぽん、と居間の真ん中にあると気分をグッと上げてくれそう。天板のサイズは、ライフスタイルや要望に合わせて調整可能。小ぶりなものなら一人暮らしや夫婦などのお家に置けば、どこかホッとするような、あたたかみのある空間になります。家族が暮らす自宅や、多くの人が出入りするカフェや事務所などに置くなら、少し大きめで使い込むほど味が出る樹種のテーブルだとより一層愛着を持てそうです。
下川町は、循環型森林経営といって、木を植えて育て、伐採してまた植えるという持続可能な森づくりが60年以上前から行われてきた町です。けれど、人が手入れをする木々の多くは、針葉樹。トドマツやカラマツといった樹種ばかりでした。一方広葉樹は、人の手が加わることなく自然にあちこちで育つ天然林。森を整備するなかで、広葉樹も伐採されましたが、そのほとんどは紙を作るパルプ材として粉々にされていました。
けれど、針葉樹のように広葉樹も人々の暮らしの中でもっと役立たせることができるはず。そんな志を持つ人々の思いにより、初めは「森の生活」で広葉樹の事業がスタートし、その後下川たてじま林産に引き継がれました。
テーブルの天板となる樹種は、下川町の乾燥場に行くと、まだ製材する前の状態から木を選ぶことができます。好みの色みやサイズを、その場で注文できるので届くのがますます楽しみになりそう。また、年や時期によって出てくるもの、出てこないものもありますが、それもまた木々が“生もの”だということを教えてくれます。
森林にかこまれたまち・下川だからこそできる広葉樹の手作りテーブル。暮らしを豊かにしてくれる、とっておきの家具として、実際に見て、香って、触れてみてくださいね。
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